アイドル雀士の登場や2018年に開幕した麻雀のプロリーグである【Mリーグ】など、何かと盛り上がりを見せる麻雀ですが、「ルールが複雑そう」「点数計算ができない」などを理由に、興味があっても麻雀を断念する方も多いと思います。
ですが、麻雀は基本を少し覚えるだけで、誰でも楽しむことができる身近なテーブル競技であり、ゲームでもあります。
ここでは、麻雀初心者の方でも気軽に楽しめるように、これだけ知っておけば楽しめる【麻雀の基本的なルール・やり方】などをポイントごとにできるだけわかりやすく解説していきます。
目次
麻雀の基本的な上がり形をまずは知る
麻雀は計14つの牌の組み合わせを競うゲームです。ではどのような形が麻雀では上がり形と認められるのでしょう。
ここではます、麻雀の基本的な上がり形を、わかりやすく簡単に解説してみます。
使われる牌の種類は?
- 漢数字で表示された萬子(マンズ)と呼ばれる1~9の牌
- 丸い絵柄で表示された筒子(ピンズ)と呼ばれる1~9の牌
- 竹をイメージした索子(ソウズ)と呼ばれる1~9の牌
- 東西南北を示した4種類の字牌
- 三元牌と呼ばれる白・中・発の3種類の字牌
これらを各4つずつの計136個を使います。
上がり形の基本は4面子1雀頭の計14牌
麻雀の上がり形は、シンプルで以下で紹介する面子と呼ばれる組み合わせを4つ、雀頭と呼ばれる組み合わせを1つ作ることで上がることができます。
面子(メンツ)
面子とは、3つの数字が連番になっている牌3つの牌と、同じ種類の牌が3つ重なっている組み合わせを面子と言います。
連番の組み合わせは順子(ジュンツ)、3つの重なりは刻子(コウツ)もしくは暗刻(アンコ)とも呼びます。
雀頭(ジャントウ)
雀頭とは同じ牌が2つ重なっている形のことを言い、例えば「萬子の1と1」「字牌の北と北」などがそれに当たります。
同じ種類の牌であれば数字でも字牌でも問題ありませんが、「萬子の1と筒子の1」の組み合わせの場合は、数字は同じですが種類(絵柄)が異なるため雀頭とは認められないのでご注意ください。
麻雀の細かい点数計算は後回し
手役に拘らければ、麻雀の上がり形はドンジャラと同様にシンプルで簡単ですが、点数計算は少々複雑です。
実際麻雀を始めようと思っても、点数計算が複雑なので麻雀を諦めてしまう方も多いですが、細かい点数計算を後回しにし、点数計算をもっと簡単に考えれば、初心者の方でも十分に楽しめます。
点数の構成は飜(ハン)と符(フ)
麻雀の点数計算の基本的な構成は、「飜(ハン)と符(フ)」によって成り立っています。飜とは手役によって得られる点数のこと、符とは上がり形の構成によって得られる点数のことをそれぞれ意味します。
飜は作った手役の難易度が高ければ高いほど、それだけ得られる点数も大きいのですが、符の場合は、構成によって得られる得点が異なるので、初心者の方にしてみればややこしいのは当たり前です。
例えばロン上がりとツモ上がりによっても符は違いますし、上がりの形や、雀頭の種類などでも府は異なります。
手役ごとの飜数を覚えておく
初心者の内は符のことをいったんは忘れておいて、飜だけを基準にして点数計算をするのがおすすめです。
上記でもありましたは、飜は手役の難易度によって得られる点数が異なるので、覚えやすくて計算もしやすく、ついでに手役も覚えることができるので、ある意味一石二鳥とも言えます。
基本は倍掛け
飜は基本的に「1飜=1000点」で計算されますが、基本的には倍掛けになっていきます。ですので、上がり形に4飜あった場合は4000点ではなく、8000点の収入を得ることができます。
ですが倍掛けで計算されるのは4飜までであり、以降は「6飜=12000点(跳満)」「8飜=16000点(倍満)」と、2飜につき4000点ずつ加点されていきます。
親は子の1.5倍
親の場合は、子の点数の1.5倍の数字を得るができます。ですので、子と親では同じ満貫上がりでも、親の場合は8000点ではなく12000点を得ることができます。
ですが、親が子にツモ上がられた場合は、子の倍の点数を支払う必要があるので、例えば子が8000点の満貫ツモ上がりをした際は、子2人が2000点ずつですが、親は4000点支払わなければなりません。
初心者は符を用いない点数処理を
麻雀は符によって得られる点数が異なり、その点がややこしいところではありますが、上記でもあったように、初心者の内は符を用いない点数処理がおすすめです。
これは「符なしルール」と言う初心者向けルールであり、多くの麻雀入門書や、雀荘などでも採用されています。
飜数 | 親 | 子 |
1飜 | 1500 | 1000 |
2飜 | 3000 | 2000 |
3飜 | 6000 | 4000 |
4~5飜(満貫) | 12000 | 8000 |
6~7飜(跳満) | 18000 | 12000 |
8~10飜(倍満) | 24000 | 16000 |
11飜~(三倍満) | 36000 | 24000 |
役満 | 48000 | 32000 |
点数計算アプリも使える
最近では上がり系の写真をスマホで撮影することによって、自動で点数を計算してくれる便利アプリもあります。
本格的に麻雀を覚えたい方や、きちっと点数計算をしたい方などは、アプリを使って点数計算をするのもありです。
麻雀の手役は作りやすいものから
麻雀は対戦相手との駆け引きなどを楽しむゲームですが、どのようなルート、どのような狙いで手役を作っていくのかも楽しみの一つです。
ですが麻雀の手役は非常にたくさんあるので、初心者の方がこれら手役を全て網羅し、思い通りに作っていくのは困難なので、まずは、基本的な手役を覚えることがポイントです。
基本はタンピン狙い
1飜である平和や断么九などは初心者にも作りやすい手役とされており、麻雀の基本を覚える上でも便利で使いやすい手役です。
平和(ピンフ)
4つの順子と雀頭1つの形と上がりの待ち形が両面待ちであること条件にした手役で、一般的に最も基本で作りやすいオーソドックスな手役と言えます。
断么九(タンヤオ)
1・9・字牌以外の牌で構成された手役です。1・9・字牌以外の牌で刻子や順子、雀頭を作っていくだけなので初心者でも使いやすい手役です。
困った時は七対子が有効
例えば配牌時に字牌が多く数字もバラバラの場合は、平和や断么九などの基本的な手役が作りにくくなりますが、七対子(チートイツ)と呼ばれる役であれば、攻撃にも守備にも転じることができます。
七対子は対子(雀頭の形)のみで構成された手役であり、同じ牌を2枚ずつ集めるだけなので、誰でも簡単に作ることができます。
また七対子に向かった場合は、牌を字牌や外牌(1・9などの牌)に寄せる傾向にもあるため、誰かからリーチされた際も守りに徹しやすいです。
初心者の内は面前で基本を覚える
麻雀には相手が捨てた牌を使えるルールがあり、これを鳴き仕掛けと言います。例えば自分が東を持っていた場合、他の誰かが東を捨てた際に「ポン」と発生すればその捨てた東を使え、自分が萬子の4・5を持っていた際に、左隣の人が捨てた萬子の3を「チー」と発生すればそれを使うことができます。
ですが鳴き仕掛けをすると自身の手役が1飜下がってしまい、また手役がない状態で鳴き仕掛けをするとリーチが打てないため、上がることができません。
鳴き仕掛けは確かに有効な戦法ではありますが、しっかりと手役の種類などを把握して使うことが大事なので、麻雀を始めたばかりの方は、まずは鳴き仕掛けをしない(面前形)で基本を覚えていきましょう。
麻雀の守備は現物と筋が基本
麻雀は相手がいるゲームなので、自分ばかりが上がることは当然ながらできなく、時には守備に追われることもあります。
麻雀においての守備の基本は、「相手の現物」「捨て牌の筋」この2つが基本的なポイントと言えます。
現物とは?
麻雀は一度捨てた牌ではロン上がりができないルール(フリテン)があり、例えばリーチ者の捨て牌と同じ牌を切りさえすれば、ロンされて当たることはなく、これを「現物」と言います。
牌の筋とは?
牌の筋とは、例えば、萬子の「4・5」を持っていた場合、次に必要になるのは、萬子の「3か6」が入れば面子が完成し、萬子の「4・5・6・7・8」を持っていた場合は、萬子の「3か6か9」のどれかが入れば2面子完成し、これを牌の筋と言います。
筋は「1・4・7」「2・5・8」「3・6・9」の3種類があり、つまり捨て牌に萬子の5があった場合は、最終の待ち形が「萬子の3・4」「萬子の3・4・5・6・7」「萬子の6・8」で待っていることはないので、「萬子の2・5・8」は安全であると言えます。
仮にこれらの待ちで待っていたとしても、捨て牌に萬子の5がある以上は、「萬子の2・5・8」はフリテンになってしまうので、当たることはできません。
ですが、いくら筋だからと言って、「7・9」や「1・3」で待たれた場合(嵌張(カンチャン)待ち)は、筋など関係なく当たってしまうので、注意しましょう。
初心者が麻雀をする際の注意点
ここからは、初心者が麻雀をする上での注意点をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
チョンボには重い罰符も
チョンボとは麻雀に関してのルール違反を意味し、「上がれないのにリーチをした」「上がれないのにロンした」「牌山を派手に崩してしまった」などがよくありがちです。
チョンボは軽いものから重いものまでさまざまですが、悪質な場合は重い罰符(点棒による罰金みたいなもの)が科せられることもあるので、注意をしましょう。
多牌・小牌に注意
多牌とは牌を多く取りすぎたことを、小牌とは牌を取り忘れてしまったことをそれぞれ言い、どちらもチョンボに値します。
多牌は牌を切り忘れた際によく起こり、小牌は牌を取り忘れてしまった際によく起こります。
どちらも初心者の内は起こりやすいミスなので、自分の牌の数をまめに数えて確認するなどをして対策しましょう。
その他の注意事項
- フリテンに注意
- 役無しロンには注意
麻雀の基本的なルールを知っておけばMリーグや他の対局番組も楽しい
麻雀は基本的なルールさえ知っておけば、誰でも気軽に楽しむことができ、CSやネットTVなどの対局番組などもより一層楽しめます。
2018年には、日本で初めての麻雀のプロリーグである【Mリーグ】も開幕したので、より一層麻雀も注目されており、麻雀の基本的なルールを知っておけばMリーグももっと楽しめます。
麻雀の基本 まとめ
麻雀は一昔前であれば「ギャンブル」「タバコ臭い」「男だけ」など、ネガティブな印象が先行していましたが、若くて実力の雀士の登場、可愛らしい美しいアイドル雀士の登場などによって、随分クリーンなイメージが付いてきました。
麻雀は、年齢性別問わず一緒に楽しめるゲームであり、スポーツでもあるので、麻雀の基本的なルールを知ってさまざまな方とさまざまな楽しみ方をしましょう。
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