ファミリーコンピュータ(ファミコン)と言えば、現在活躍する多くのコンシュマーゲームのパイオニア的存在で、レトロゲームの代表的なゲーム機でもあります。
レトロゲームにおいては現在でも大いに注目されていますが、ファミコンからはアニメや漫画などを題材にした、いわゆる「キャラゲー」と呼ばれる作品も多く発売されています。
ここでは、ファミコンで発売された多くある作品の中からキャラゲーに注目し、名作からクソゲーまでを振り返っていきます。
目次
名作~クソゲーまでファミコンはキャラゲーの宝庫
ファミコン全盛時代は、ソフト乱造期とも呼ばれることが多く、何かにつけてソフトが発売されています。
良くも悪くもキャラゲーの宝庫
アニメや漫画を題材にした作品はもちろん、歌手やタレントを題材にしたゲームも多く発売され、「隙あらばゲームを開発する」そんな時代でもありました。
キャラゲーに至っても多くの作品が発売され、ゲームの完成度、世界観の再現度などが高い名作と呼ばれる作品、また一方では原作崩壊、ゲームバランスが悪いなどのいわゆるクソゲーも多く登場し、良くも悪くもファミコン時代はキャラゲーの宝庫とも言えます。
「キャラゲー=クソゲー」が定着
いつの時代もクソゲーというのは話題性があり悪目立ちしてしまう存在です。
ファミコン時代では特にクソゲーと呼ばれるゲームが多く、上記の理由もあってか、いつしか「キャラゲー=クソゲー」というのが一般定着してしまいます。
現在でもキャラゲーは多く発売されていますが、キャラゲーということだけで抵抗感を持つ方が多いのも、このことが要因としてあるように思えます。
しかし、例えキャラゲーで合っても成功例も多く、例えば【ガンダム】を題材にした【G-ジェネシリーズ】や、【ドラゴンボール】を題材にしたアクションゲームなどは、現代ゲームにおいても代表的なコンテンツであるように、「ゲームとして中身がしっかりとしていれば」これらのように成功する例も少なくありません。
ファミコンで発売されたおすすめキャラゲー
ここからは、ファミコンで発売されたキャラゲーの中から「名作」「良作」「おすすめ」とされる作品をピックアップし、特徴や評価などを紹介していきます。
ドラえもん

- ジャンル アクション
- メーカー ハドソン
ハドソンから発売されたアクションゲームで、【旧劇場版ドラえもん】3作品をテーマにしています。
初期の劇場版作品である【のび太の宇宙開拓史】【のび太の大魔境】【のび太の海底鬼岩城】これらをモチーフとした各ステージは、物語のテイストに合せるようにそれぞれステージが異なるなど、1つのソフトでさまざまな要素を楽しめる内容になっています。
ベルトアクション、シューティング、サイドビューの画面切り替え型探索アクションなど、この時代の技術でできるだけのシステムを採用した点が、良作と評される要因のひとつとも言えるでしょう。
ドラゴンボール3悟空伝

- ジャンル アドベンチャーRPG
- メーカー バンダイ
ファミコン時代のドラゴンボールでは主流だったカード式RPGの第2弾作品で、主人公である悟空の少年時代から青年時代(TVアニメ版 ドラゴンボール)までを描いた、かなりボリュームのあるゲームとなっています。
TVアニメ版【ドラゴンボール】のほとんどをこの作品ひとつで体験することできる内容になっていて、この時代のゲームの中ではかなり壮大なボリュームと言えるでしょう。
成長システムによるゲームバランスの悪さや、終盤での雑魚戦が非常にキツくなるなどの理由から、賛否のある作品でもありますが、ドラゴンボールそのものを壮大なスケールで体験できるや、アクションではなくRPGであることから初心者でも遊べることなど、トータルで見た場合、限りなく良作に近い作品ではないかと言えます。
個人的にも思い入れのある作品なので今回ラインナップに入れました。
キャプテン翼2

- ジャンル スポーツ・シミュレーション
- メーカー テクモ
スポーツゲームの概念を覆したとも言える、新ジャンルスポーツ・シミュレーションの第2弾作品です。
ハードの限界を超えた作品としても評されることもあるほど、必殺シュートのグラフィックや演出は当時からも群を抜いて高いクオリティを誇っていました。
スポーツゲームでありながら、アクション操作は皆無でもあり、スポーツ・シミュレーションであると同時に、「スポーツ・RPG」「スポーツ・アドベンチャー」とも言え、さまざまな角度から楽しむことができます。
複雑な操作を必要としないため、戦術面でサッカーを楽しむことができ、また複雑な操作がない分子供でも楽しめる内容になっています。
ファミコンジャンプ 英雄列伝

- ジャンル アクションRPG
- メーカー バンダイ
1989年当時連載されていた「週刊少年ジャンプ」をそのまま題材にしたアクションRPGで、当時連載中だった人気作品のキャラクターたちが一堂に会するクロスオーバー作品でもあります。
とにかく仲間が多いことが一番の特徴で、メインとなる戦闘員はもちろん、バトル要素のない作品からも非戦闘員として登場するため、まさに夢のドリームゲームとして当時は非常に話題になりました。
ゲームシステムも当時流行っていや【ゼルダの伝説】や【ドラゴンクエスト】の良い部分を上手く融合させた感じになっているので、非常に馴染みやすい作品だったと記憶しています。
キン肉マン マッスルタッグマッチ

- ジャンル アクション
- メーカー バンダイ
【キン肉マン】を題材にしたアクションゲームで、キン肉マンを題材とした初のゲームでもあります。
当時はまだまだ対戦型アクションゲームが普及していない時代でしたが、それでもこの作品に魅了されたユーザーは多く、ある意味対戦型アクションゲームのパイオニア的な作品と言えます。
技や操作もキャラクターによって特徴がそれぞれ異なるので、ファミコン初期の作品ではありますが、今思えば中々凝った内容のゲームと言えるでしょう。
じゃりン子チエ ばくだん娘の幸せさがし

- ジャンル アドベンチャー
- メーカー コナミ
知る人ぞ知る名作漫画【じゃりン子チエ】を題材とした本格アドベンチャーゲームです。
「漫画を遊んでいる」「やれることが多い」など、キャラゲーの中でも特に良作と評される作品で、作品の世界観を上手くゲームに表現しています。
幅広い難易度で作られたミニゲームが豊富に収録されており、軽いゲームからディープなゲームまで、幅広く楽しむことができます。
まとめ
ここまで、ファミコンで発売されたキャラゲーの中から特に良作とされる作品を個人的な印象も踏まえて紹介しました。
キャラクター以外にも、歌手やタレントを題材したタレントゲームを多く発売されており、こちらも良作からクソゲーまでさまざまありますが、やはりキャラゲーの方がクソゲーを含め多く発売されています。
ここでは、良作をピックアップし紹介しましたが、機会があれば今度はクソゲーを交えて紹介していきたいと思います。