2000年3月4日に発売されたソニーのPS2(プレイステーション2)は、発売されてから今年で20周年を迎えました。
PS2の登場の後に発売された多くのゲーム機に大きな影響を与え、また多くの名作ソフトもPS2から登場し、PS2は今や偉大な名機いっても過言ではありません。
ここでは、そんなゲーム業界に大きな影響を与えたPS2の歴史や名作ソフトなどを振り返ってみたいと思います。
目次
PS2の基本情報

- 発売日 2000年3月4日
- 世代 ゲーム機第6世代
- 対応メディア CD/DVD
- 対応ストレージ メモリーカード
- 発売当時の価格 39800円
- 売上台数 日本/2198万台 世界/1億5768万台
全世界で1億5768万台を売り上げた本機は、名実共に時代を代表するゲームとなり、これまで多くの名作ソフトが登場しました。
現代ゲームの主流とも言える、TPS・FPSゲームが登場し一般化されてきたのも、PS2が発売されてからと言えます。
また、オンライン機能をゲーム機に搭載したことも話題になり、PS2が現役で稼働していた当時は、オンラインゲームはあまり普及しませんでしたが、後に発売されたPS3やPS4でオンラインが一般化したことを考えると、「家庭用ゲーム機でのオンラインゲーム」は、このPS2がパイオニアとも言えるでしょう。
現代ゲームの元になった高性能グラフィック

PSからPS2に移行したことによって大きな変化としては、「グラフィック性能が大幅に向上」「フルボイス対応のゲームが作れるようになった」この2点が大きな変化であり進化であると個人的には感じています。
初代PSの50倍となる7500万ポリゴンを表示可能にしたことによって、グラフィックがより鮮明化し、またフルボイス対応のソフトを作れるようになりました。
それにより、ゲームそのものがよりリアル化し、アクション、RPGなどジャンルを問わず、臨場感と迫力満点のソフトが多く発売されました。
現代ゲームでは最早当たり前とも言える「リアリティを体験できるゲーム」は、PS2が基礎になっていると言っても過言ではないでしょう。
グランツーリスモの発売

PS2の発売と同時に多くのユーザーの目を惹いたのが、初代PSで名作となった【グランツーリスモ】シリーズの最新作です。
当初はPS2との同時発売を目指していたようですが、発売が2001年にずれ込んでしまいましたが、2001年6月28日、PS2本体と同梱した【PlayStation 2 GT3 Racing Pack】が発売され、これをきっかけにPS2を購入したユーザーも多くいたと思います。
初代PS時代から同シリーズは「リアルなカーライフを体験できる」「臨場感とリアリティのあるレースが楽しめる」などで、カーレース&カーシュミュレーションゲームの絶対的な地位を確かなものとしていました。
これが最新のゲーム機であるPS2で発売されるのですから、期待値も相当高かったはずです。
発売日が翌年にずれ込むといったトラブルはありましたが、ゲームの内容自体は発売日がずれ込むのも納得できるほどの出来と言え、マシンやレース場を彩るグラフィック、レースに臨場感と迫力をもたせるBGM、快適にレースに楽しめる操作性など、個人的にはどれも納得のいく出来であったと記憶しています。
ファイナルファンタジーⅩはまるで映画をプレイしているようだった

当時PS2を絶対的な地位に君臨させるようになったソフトが、2001年7月19日に発売された【ファイナルファンタジーⅩ】です。
このソフトを初めてプレイした時は、正直度肝を抜かれました。
まず第一に十頭身で描かれたキャラクターのカッコ良さと鮮明度、さらにそれらキャラクターが状況に応じて喋ること、随所に登場するイベントムービーがまるで映画を観ているようなど、最初から最後まで驚きの連続でした。
「ついにゲームもここまできたかぁ」と心の底から感じたのは後にも先にもこの時が一番でした。
FFシリーズは従来の作品からストーリーが非常に良くできた作品だったため、FF10も例外ではなく、濃厚で見ごたえのあるストーリーを最新のグラフィックとフルボイスで楽しめるわけですから、「面白くないわけがない」ですよね。
とにもかくも、FF10は国内で300万本以上の売上を記録し、大ヒットを記録したわけですから、PS2の絶対的な地位はFF10によって作られたと言ってもいいのではないでしょうか。
関連記事:【PS2 ソフト 売上】PS2売上TOP10作品の魅力や特徴を解説!
DVD機能も売り上げに大きく貢献
PS2はゲーム機であるわけですから、ソフトによって機械の売り上げを左右するのは当然です。
ですが、PS2が爆発的ヒットを記録した要因には、ソフトや性能以外にもあり、それがDVD機能の搭載と言えます。
PS2が発売された2000年頃は、一般家庭用のDVDプレイヤーは高級家電の部類に入り高額なものがほとんどでした。
ですが、PS2は当時の設定価格が39800円だったので、一般的なDVDプレイヤーよりも比較的お手頃価格であったと言え、「ゲームで遊べてDVDも楽しめる」という理由から、ゲームユーザー以外にも、安価なDVDプレイヤーとして注目されていました。
DVDプレイヤーが当時は高額商品であっため、DVDそのもの普及が伸び悩んでいましたが、安価でDVDを楽しめるPS2の登場は、DVD自体の普及にも大きく貢献したと言えます。
PS2が空前のヒットを記録した要因には、DVD機能の搭載も大きな影響を与えていたことは確かだと思います。
因みにDVD機能とは関係のない話ですが、初代PSとの互換性があった点も多くのユーザーに支持された要因のひとつとも言えるでしょう。
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